赤ら顔
アルドステロン拮抗薬の内服について
脂漏性皮膚炎は多くの方がかかる病気で、眉間や両頬、オトガイ(下あごの真ん中の部分)、こめかみ、そして鼻と小鼻の外側で凹んだ部分に赤みが出ることが多いです。
他は何ともないのに、小鼻の外側だけ赤くなって血管が発達している場合は、両頬で生成される皮脂が徐々にその部分でたまることが大きな原因となっています。
脂漏性皮膚炎はいわゆるステロイドなどの炎症を抑える外用剤は、使って赤みを抑えても使用を止めれば原因が治まっているわけではないので、すぐに元に戻ってしまいます。
この病気を治すには、皮脂そのものを減らし、皮膚に炎症をおこる機会をなくす必要があります。
アルドステロン拮抗薬は安全がある程度確保され、効果が高いです。内服の場合は局所的な副作用が出なくて済みます。
少量だと体内から水を排泄しやすくして、足のむくみを取る効果が主ですが、ある一定量以上で男性ホルモンの作用を邪魔して皮膚の下で皮脂が生成されるのを防ぎます。
この治療は公的保険の適応外です。該当料金はリンク先をご参考ください。
アルドステロン拮抗薬の内服療法に関して
症例1 20歳女性 中学生頃からの頬の赤み
(注意)
医師による正しい検査に基づく診断の上での治療が前提となります。
治療によって、同じ効果が必ずしも得られることを保証する物ではありません。
治療前です。左が通常、右がデジタル処理による赤み強調画像です。
強調画像は一定のアルゴリズムで処理されており、これ以降の画像も同じ条件で処理されています。「カメラで見ると、こう見えている」位に考えていただければよいかと思います。
デジタル処理をすると、赤みが両頬だけでなく、眉間や額、オトガイ(下顎の真中)、そして男性だったらヒゲが生える上唇部に赤みが出ている事が分かります。
一方、目の周りに赤みが出る事は稀です。この部位では皮脂腺の発達がほとんど無いためです。
7週間内服した状態です。
通常皮脂の分泌抑制は、もっと早い時期から始まりますが、赤みの減少が実感できるのは皮脂の分泌がほとんど無くなってからでないとおこらないため、通常1.5-2ヶ月くらいかかります。
赤みは3-4ヶ月かけて減少していきます。ある程度治療しても結果が望めない場合は、徐々に内服量を増やします。
また、治療後皮脂の分泌がほぼ無くなっても赤みが残存する場合は、ネームクリーム®の良い適応です。
ニキビに対するアルドステロン拮抗薬の内服治療は小児・成人でも安全におこなわれています。ニキビに比べて脂漏性皮膚炎は治療がシビアになり、内服量が増える傾向があります。増量とともに、副作用がでる確率が高まりますので、定期的な通院加療が望ましいです。
(注意)
医師による正しい検査に基づく診断の上での治療が前提となります。
治療によって、同じ効果が必ずしも得られることを保証する物ではありません。
治療にかかる費用は保険治療の対象外で、金額・治療に要する期間は疾患と範囲により、また個人差がありますので治療前に分かることはありません。