診療案内
毛穴の広がり(鼻のブツブツ)
原因
拡大鏡で見てみるとよく分かりますが、鼻の毛穴が茶色く見えるのは毛穴から皮脂(とケラチンの混合物)が出て、穴にくっついているためです。
また毛穴から皮脂が出ないで皮下でたまっている場合、皮膚は弾力性を失い毛穴が伸ばされて広がって見えます。
左右ともに、鼻皮膚の同一の拡大写真です。
右図で青く囲ったやや白い部分は皮膚から突出した皮脂です。時間が経つと茶色く変色する部分です。
赤く囲った部分は皮下に皮脂がある部分で、赤みがかって見えます。これは通常の皮膚に比べ液体成分が多く柔軟性に欠けますから、周囲の白い正常な皮膚のほうがふくれあがってみえます。
ブツブツした鼻はよくイチゴにたとえられます。青で囲った部分が種、種がくっついているところは凹んでいて、周りの方がふくれて見えますね。あれと同じです。
成長に伴い皮脂の貯留が増えると、本当の毛穴(青)より見た目の毛穴(赤)のほうがはるかに広がって見えるようになります。
治療
上の写真は30代の男性で、左が治療前、右は抗アンドロゲン作用を示す内服薬の投与を2ヶ月したところです。
過剰な皮脂の排出がなくなり、外観が改善したことが分かります。
作用を強くするには外用剤の同時使用もすることがあります。
これらの治療は保険適応外です。(写真再掲載に伴い、一部を修正しました。)