赤ら顔
アルドステロン拮抗薬外用
男性の脂漏性皮膚炎の治療に関しては、現在の所アルドステロン拮抗薬の外用が重要な選択肢ですが、効果に限界があり、最近は内服薬との併用が多くなりました。
症例1 脂漏性皮膚炎 男性
28歳男性 治療前
左写真をデジタル編集した画像。両側頬部に逆三角形状、外鼻周囲に赤みがでるなど、脂漏性皮膚炎が強い。
アルドステロン拮抗薬の外用を6週間施行。肉眼では赤みの退色が強い。
デジタル編集すると、肉眼では収まっている赤みがかなり残存している事が分かる。
外用剤は内服薬に比べ、皮膚からの吸収量に限界があるため効果が弱いと結論づけられている。しかし内服に伴う副作用を考えなくて良い利点があり、男性患者ではよく使用させている。
通常は3ヶ月間内服薬の使用をおこない、初診時より炎症が治まっている場合に内服薬の量を減らす目的でよく使っている。患者の皮脂量の増減に応じて調整する必要があると考えられる。